タミヤ1/35エレファント製作記、今回はデカール貼付後のドライブラシから、最後のウェザリング仕上げまでを紹介します。
デカール貼付
前回の墨入れを終え、つや消し状態になった車体にデカールを貼り付けていきます。
今回製作しているエレファントは「第653重戦車駆逐大隊 第1中隊所属車両 102号車」です。この車両のマーキングは、車体両側面の白文字による「102」と、車体後部の「U」の文字です。
ここで、デカール貼付の基本的な方法を紹介したいと思います。
① デカールを台紙から切り取る
使用するデカールを、カッターやハサミなどで台紙ごと切り取ります。
② デカールを水に浸す
切り取ったデカールをぬるま湯などに浸します。

しばらくすると台紙の糊が溶け、デカールが台紙から剥がれるようになります。
この際、台紙をピンセットでつまみ、デカール本体を水で濡らした綿棒で軽く押さえます。
そのままデカールを綿棒で押さえながら、台紙のほうをずらして任意の場所に貼り付けます。
デカールの位置を微調整する際は、水を含ませた綿棒などでデカールを軽く動かせる程度に水分を与えます。デカールを綿棒で少しずつ動かし、目的の位置まで移動させます。
③ 水分を拭き取る
デカールの位置が決まったら、綿棒で余分な水分を拭き取ります。
水分によってデカールの糊が弱くなっている場合もあるため、念のためマークセッターをデカールの上から塗布します。
④ マークソフターで密着させる
マークセッターが半乾きになったら、マークソフターをデカールの上から塗布します。
その後、マークソフターが完全に乾くまで放置します。
注意:マークソフターは、デカールを軟化させるため、使用中に綿棒などで強く触れると破れてしまうことがあります。塗布後は、デカールが乾燥するまでなるべく触れないようにすると安心です。

上の写真は、デカールが乾燥した状態です。今回は「U」の文字ではなく、申し訳ありません(汗)。
この時点では、光がデカールに当たると表面が反射しているのがわかります。
後の工程で、この光沢を抑えて車体に馴染ませていきたいと思います。
ドライブラシ
次はドライブラシの工程です。
今回、ドライブラシに使用するのはタミヤエナメル塗料です。車体上部に使用した塗料は、以下のとおりです。
- ダークイエロー
- イエローグリーン
- デザートイエロー
- フラットホワイト(ごく少量)
ドライブラシに使用する塗料に、これといった正解はないと思います。
各部のディテールに本体色よりも明るい同系色を乗せることで、キット全体にメリハリをつけることが目的だからです。

上の写真は、ドライブラシを実施した後の状態です。
写真では伝わりにくいですが、各部にドライブラシの効果が出ていると思います。
ドライブラシは一度で終わらせず、2回目以降は徐々に色調を明るくしながら、段階的に実施していきます。
ちなみに、2回目以降は「バフ」を多めに加えています。
足周りのドライブラシ
次に、足周りにもドライブラシを行います。
車体上部とは異なり、足周りには少し暗めの色を使用します。
先ほど車体上部に使用した混色塗料に、フラットアースを加えました。

足周りのドライブラシは、ホイールはもちろん、履帯にも実施します。
履帯にドライブラシを施すと、立体感が一気に増します。
なお、2回目のドライブラシでは車体上部に使用した塗料を使い、明暗のメリハリがつくように工夫しました。
ドライブラシについては、以前製作したキングタイガーアルデンヌ戦線の記事で詳しく紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
銀入れ
次の工程は銀入れです。
これは履帯や機銃などの金属部分にシルバー系の塗料を付着させ、実車の金属らしい質感を表現する方法です。
銀入れも、ドライブラシと同じ要領で行います。今回使用した塗料は、タミヤアクリル塗料のクロームシルバーです。

上の写真は、銀入れの前後を比較したものです。
使用したクロームシルバーは少し派手な印象になりますが、この後もウェザリングを続けます。
そのため、この段階では銀が多少強調されていてもよいと考えています。

銀入れを行う箇所は、履帯、ワイヤーロープ、ジャッキ、ハンマー、機銃です。
履帯以外の部分については、ほんの少し銀を乗せる程度でよいと思います。
ウェザリング仕上げ「タミヤウェザリングマスター」
それでは、最後のウェザリング工程に入ります。
ここで使用するのは「タミヤウェザリングマスター」です。

今回使用するセットには、左から「サンド」「ライトサンド」「マッド」の3色が含まれています。
まずは、ホイールなどの足周りに「マッド」を使用します。
ウェザリングマスターに付属するスポンジや筆で軽く擦り付けたり、筆でなぞったりするようにして、少しずつ色を乗せていきます。

マッドを付着させる範囲は、車体後部と車体前部の下側、そしてフェンダーまでとしました。
次に「ライトサンド」を使用し、同じ要領でウェザリングマスターを付着させていきます。
この工程では、先ほど銀入れを行った部分にもウェザリングマスターを乗せます。
これにより、強調されていた銀の色味が落ち着き、車体全体に馴染んでくれます。

上の写真は、ウェザリングマスターを車体全体に付着させた状態です。
車体上部には、ライトサンドを薄く乗せています。
ここでマッドやライトサンドを厚く塗り重ねてしまうと、せっかく施したドライブラシの上を覆ってしまい、その効果が薄れてしまう恐れがあります。
そのため、車体上部は控えめに仕上げました。

車体上部にウェザリングマスターを付着させる場合は、付属のスポンジで軽くなぞる程度がちょうどよいと思います。
今回は、比較的軽めの汚しにとどめました。
この際、デカール部分にも軽くウェザリングマスターを乗せることで、デカールの光沢が抑えられ、車体の色に馴染んでくれます。
車体の完成!!
これで、ウェザリングマスターによる仕上げまで完了しました。ひとまず、車体の塗装は完成です。

エレファントは、前身のフェルディナントが東部戦線のクルスクの戦いに投入され、その後の改修によって誕生した重駆逐戦車です。今回製作している102号車も、イタリア戦線で戦った車両として知られています。
そのような歴史を持つ車両なので、今回は数々の戦場をくぐり抜けてきた重駆逐戦車をイメージし、いつもよりもきつめに墨入れを施しました。

ウェザリングの程度は、個人の好みや考え方によって変わるものです。どれが正解ということもないのかな、と思っています。
自分が納得できたところで作業を終える。私はそのような考えで戦車模型を製作しています。

完成したエレファントを撮影
塗装とウェザリングを終えたエレファントの車体を撮影しました。
うまく撮影できたと思いますので何枚か写真を掲載します。
それでは、完成したエレファントの姿をご覧ください。




まとめ
これで、ようやくエレファントの車体が完成しました。
ただし、まだ本当の完成ではありません。
このキットに含まれる戦車兵のフィギュアを完成させて、初めてコンプリートといえるでしょう。
というわけで、次回は戦車兵の製作・塗装を紹介し、エレファント製作記事の最終回とする予定です。
次回もぜひよろしくお願いします。

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