タミヤ1/35エレファント組み立ての続きです。
今回からツィンメリットコーティングの再現を行います
本記事ではツィンメリットコーティングの再現方法について解説します。
エレファントのツィンメリットコーティングについて
エレファントの実車にはすべてツィンメリットコーティングが施されていました。
ツィンメリットコーティングは様々なパターンが存在しますが、エレファントは部隊配備される車両ごとにパターンが異なっていたようです。今回再現をチャレンジしている「102号車」(第653重戦車駆逐大隊)のコーティングは下のようなパターンであったとされています。
※タミヤ1/35の箱絵

ツィンメリットコーティングパターンは、オーソドックスな縦や横にローラーを転がしたようなパターンに加え、車体前面の丸で囲まれた部分は円形のパターンが施されており、ボルト周りにも同様に細かな円形パターンとなっていました。

一方で他の車両、332号車や232号車では円形パターンのコーティングが施されている箇所はなく、すべて縦パターンの綺麗に配列されたコーティングパターンでした。
おそらくエレファントを製作しようと思ったモデラーは、まずこの段階でどの車両を選ぶか、つまりどのコーティングパターンを再現するかで相当悩まれることかと思います。
かく言う私も、簡単なパターンである332号車、232号車を選択するか、複雑怪奇なパターンである102号車を選択するか相当頭を悩ませましたが、ここはあえていばらの道を歩もうと考え、102号車を選択することにしました。
エポキシパテについて
ツィンメリットコーティングパターンが決まったところで、早速作業に取り掛かります。
最初に用意するのは、エポキシパテとコーティングに刻みを付けるツール「コーティングローラー」(コーティングローラーについての過去記事はこちらを参照してください。)です。
エポキシパテについてはWaveの「ミリプット・エポキシパテ」(メーカーの紹介ページはこちら)を使用してみました。

エポキシパテは主剤と硬化剤を同量分練り合わせて使用します。5分程度練り合わせてから使用するのですが、2~3時間程度で硬化が始まるため、ツィンメリットコーティングを再現する時間にはそれほど猶予はありません。
それではこれらのツールを使用して、早速再現工程に入っていきます。
ツインメリットコーティングの再現
ツインメリットコーティングの再現方法をざっと列記します。
①練り合わせたパテをコーティングが必要な個所に置いていく
②パテを引き延ばす。
③再現箇所のパテをある程度平滑にする。
④コーティングローラ(またはスタンプ)を転がす。

これが一連の作業の流れです。ポイントとして②の工程でスパチュラ等を使ってパテを伸ばしていくのですが、その際パテの粘着力でスパチュラ等にパテが張り付かないようにするため、私はメンタームをスパチュラに軽く付けてから作業するようにしています。こうすることでパテが滑らかに広がっていきますし、コーティングローラーを転がす際もローラーにパテが付いてくることはありません(この工程を詳しく説明した過去記事はこちら)。
この工程を経た写真です。

少しパテが多すぎたようです。ローラーを重ねた際に生じる盛り上がりが目立ってしまいました。
このパテ盛りのコツですが、パテを必要最小限まで引き延ばしてからコーティングローラーを転がすと、仕上がりがきれいになると思います。先に再現を試みたボルトが付いている下面装甲部分のほうが、すっきりとして見えます。
実車のコーティングについて
しかし、エレファント実車の写真を観察すると、実際のツィンメリットコーティングはかなり雑であることに気付きます。あまり綺麗すぎるコーティングよりも、多少雑な仕上がりのほうがリアルな雰囲気になると思います。
実車のニュアンスは[タミヤのエレファント公式製品ページ]の作例が非常に参考になります。
また、ボルト周りや円形コーティングパターンの複雑さを再現することに自信がなかったため、タミヤ等で販売されているエレファント専用のコーティングシート(タミヤHP)の使用も考えました。しかし、こちらはコーティングが綺麗すぎて却ってリアルさが失われるような気がしたので、今回はパテでの再現を試みています。
パネルごとのコーティングの再現
それでは、次の箇所にコーティングの再現を試みます。
おそらくエレファントのツィンメリットコーティングの最大の難関と思われる、前面装甲部の再現になります。

細かい工程の写真は載せていませんが、ボルトとボルトの間にパテを置いていき、それを引き延ばし、可能な限り薄くパテを盛り付けていきます。パテを引き延ばした際にボルトにもパテが及んでしまいますが、それを都度こそぎ落とします。ボルトにはコーティングが施されていないためです。

上の写真くらいまで引き延ばすことができれば、コーティングローラーでの再現も綺麗に仕上がります。先に述べた実車のコーティングの雑さというのもありますが、このバランスが非常に難しいです。
今回使用している「ミリプット・エポキシパテ」は硬化時間が比較的早いため、ある程度手早く進めないとパテの硬化が始まってしまいます。故にパテ盛りは一気に進めようとせず、パネルごとに一区切り付けたほうが良いと思います。1パネルのパテ盛りが済んだらコーティングローラーでコーティングを再現する。次のパネルへ移る際は新たにパテを作り始める(主剤と硬化剤を練り合わせるところから始める)。このように手堅く進めたほうが、パテの硬化時間に慌てながら作業せずに済むと思います。
ボルト周りのコーティングパターン

上の写真で矢印で示した箇所が、今回コーティングの刻みで散々悩まされた箇所です。ボルト周りの実車のパターンは、ボルトを中心に円を刻むようにコーティングが施されています。しかし、これを手持ちのコーティングローラーで再現しようとすると、うまく円が描けず、ボルトの大きさに対してかなり大きめの刻み跡ができてしまいます。そのため、この部分の刻みはスパチュラのナイフ部を使用して、ローラーを転がしたように見せかける方法をとりました。それっぽくは見えるようになったと思います。
コーティングの周縁の刻みについて
次にエレファントの正面左右に配置されている円形の部分に施されているコーティングパターについてです。

この部分は手持ちのコーティングローラーで対応しました。写真左のように綺麗な円周は描けませんでしたが、それっぽくは見えるようになっていると思います。なお、円周のコーテイングを再現するより先に、縦の刻みを入れてから円周パターンを刻みました。
まとめ
ツィンメリットコーティングを施す場所はこの他にも車体側面と車体後部にもあります。まだまだ道半ばではありますがこの調子でツィンメリットコーティングの再現を進めていきたいと思います。
それでは今回はここまでです。
次回もツィンメリットコーティング再現の続きとなります。

コメント