それでは今回からⅣ号戦車J型の製作記事になります。
このⅣ号戦車J型が開発された1944年6月頃は、ドイツ軍の戦車は、「ツィメリットコーティング」というドイツのツインメル化学工業社が開発した、吸着地雷よけが車輌の平面部分に施されており、このJ型も前期生産型は施されていたようです。
以上の時代考証があるため、このⅣ号戦車J型にツィンメリットコーティング施しても不自然ではないと思います。
私の模型製作技術はまだまだ未熟ですが熟考した結果、この「ツィメリットコーティング」を再現したいと思います。「ツィメリットコーティング」の表現は私的に初チャレンジとなりますので、言わばこのⅣ号戦車J型は私の模型技術の飛躍となるであろう(なってほしい)キットであります!
まぁ、うまく行けばの話ですが・・・。
それでは早速、私的に超難関の「ツィメリットコーティング」の準備から入っていきます。
まずはコーティングパターンを表現するために必要なものとして
①ポリエステルパテ
②コーティングブレード(タミヤ製)
を用意します。
コーティングパターンを表現する道具としては、このはタミヤのブレード以外にも
モデルカステンで販売されている「ツィンメリットコーティングローラー&スタンプ5本セット」も有力候補です。
おそらくローラーの方が使い勝手が良いと思われますが、タミヤの「コーティングブレード」
の使い勝手を確認してからのほうがローラーのありがたみが分かると思いタミヤの物を使用します。
まずはプラ板で練習してみました。
商品の内容は0.7mmと0.5mmの目の粗さが違うものが入っており、場面場面で使い分けるようになっています。
具体的にどのように使い分けるかまでは説明書には記載されていないため、勝手に0.7mmは1/35、0.5mmは1/48に摘要かと思って0.7mmを使用してみます。
「コーティングブレード」の説明書によれば
4mm横に動かしたら2mm上下に動かしを繰り返して、パターンを表現していきます。
プラ板の上ではうまくいきました。
次に実際にキットに表現します。
説明書では、どこにコーティングを施せばよいかは大まかにしか記載されておりません。
そこで独自に資料を入手しコーティング箇所を決定する必要があります。
コーティング箇所が決まったらパーツ毎にコーティングの準備をします。
パテが付いて欲しくない箇所にはマスキングテープでマスキングします。
マスキングができたら次にパテを盛っていきます。
ポリエステルパテは2液性となっており、主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用します。
パテの厚さはそれほど気にしなくても良いようです(説明書では1mmの厚さとなってます)。
あまり多く盛ってしまうと余計なところにパテがついてしまったり、パテがもったいないので、薄過ぎず厚過ぎずといったところでしょうか。
写真のパテ盛りはちょっと多いくらいです。
パテは思ったよりも早く乾いてきます(5分~10分)ので、この間に「コーティングブレード」を使用して素早くパターンを表現していきます。
かなり工程を端折ってますが、左の写真は「コーティングブレード」を使用してパターンを表現したものです。
平滑なところはうまく表現できますが、突起物がある箇所や入り組んでいる箇所は、「コーティングブレード」がうまく入らず難しいです
この作業はやはり経験がものを言うようです。
コーティングを施す箇所は思ったよりも多く、その箇所全てにマスキングテープで養生します。マスキングするだけでも結構な時間がかかりますね。
次回は「ツィメリットコーティング」工程の続きになります。