タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車製作記事 今回で完成の記事となります。
カリウス少尉他の人形の製作も終わったところでこれでようやく本当の完成と相成りました。
人形を乗せることでその表情や仕草から、何となくではありますが、ジオラマチックに仕上がったと思います。
単に車体だけ完成させた場合と違い満足度も違います(あくまで自己満足ですが)。
今回はタイガーⅠ戦車製作の続けての記事となりましたが、それには訳があります。
まず理由その1として、このタイガーⅠ中期型にはツィンメリットコーティングの再現が必要となりますが、このコーティングの再現ですが、今までの私の作例ですとTAMIYAから発売されているポリエステルパテとコーティングブレードを使用した再現方法が主流でしたドイツ軍 重戦車 タイガーⅠ型(中期生産型) 製作開始 ツィンメリットコーティングその1
ツィンメリットコーティングの再現方法にはこの方法の他にポリエステルパテとコーティングローラーを使用する方法があります。
今回はこのポリエステルパテを使用した方法を試してみたくなり、今回のエポキシパテと前回のポリエステルパテの作り比べと相成ったわけです。
理由その2としまして、宮崎駿監督作の【泥まみれの虎】を読んだことがある私としては、タイガーⅠ=オットーカリウス少尉という図式が出来上がっております。
完成後の出来栄えはさて置きこのタイガーⅠを製作するのは私の宿命であったと勝手に思っております。
理由その3としまして、このタイガーⅠはドイツ軍戦車特有の迷彩塗装が必要ないといった工程上の簡易さからの選択でもありました。
迷彩塗装の手間を人形製作に振り向けることができるため、時間の短縮も図れるかなといった安易さもありました。
さて今回のタイガーⅠの制作ですが、ツィンメリットコーティングの他に手間をかけたところといえば、ボッシュライトのコードの自作と、車体後部のエンジン排気口にエッチングパーツと使用したところでしょうか。
ボッシュライトコードは真鍮線、エッチングパーツはTAMIYAから発売されている「エッチンググリルセット」を使用してみました。これらを再現するだけでも完成品がぐっと引き締まります。
製作自体に工夫を凝らした箇所はほとんどありませんが、今回は塗装の方法等に私としては新手法を取り入れてみました。その手法とは、模型製作をしている方なら一度は聞いたことがあるであろう仲田裕之氏の指南書を参考にしたことです。
今回参考にしたのは氏の「戦車模型の作り方」という戦車模型作りの参考書です。
本書に紹介されているのは簡単な手法ですが、基本を押さえた塗装方法として、これだけやっておけば完成品に違いが出る、といった内容です。
その方法を実践したのが今回のタイガーⅠですが、その結果は皆様のご判断にお任せしたいと思います。
さて、長々と記事を書いてしまいましたが、最後にこのキットについてです。
このキットは過去にTAMIYAから販売されたスポット生産品です。
残念ながら現在は発売されておらず、中古品としてAMAZONでも入手できない状態です(この記事を書いている時点で)。
しばらくすればまた市場に出回ることもあると思いますが、現時点では何分不明です。
こういった状況になる前にこのキットを購入し製作できた私は幸せ者かもしれません。
それではこれにて「タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車」製作記事は終了となります。
いつもながら完成までに時間がかかってしまいましたが、最後までお付き合いいただきましてありがございました。