今回はいよいよドイツ軍の大物「キングタイガー(タイガーⅡ)」製作を試みてみます。
これは1/35のタミヤミリタリーミニチュアシリーズになります。
このキングタイガーはポルシェ砲塔を搭載したキングタイガーです。
この戦車の紹介を説明書の内容を抜粋して解説してみます。
ドイツ軍は1943年2月タイガーⅠに代わる戦車として、さらに長砲身で破壊力のあるL-71口径88mm戦車砲を搭載した新型戦車の開発を始めました。
この砲は2000mの距離で152mmの装甲板を貫通する威力をもっていたそうです。
キングタイガーの試作番号VK-4502のことをポルシェ砲塔と呼び、各社に兵器局から開発を命じられた際にポルシェ博士が手回し良く生産に入っていたものです。
この丸みをもったポルシェ砲塔は前部の厚さが100mm、側面で80mmの装甲を持ち、砲身には小さな防盾が付いていました。
この防盾は欠点があり、被弾時に反跳弾が搭乗員に危険を及ぼす恐れがあり、砲塔全部の薄い装甲とくぼんだ砲塔基部の形状は兵器局で問題となったそうです。
さらに追討ちとして生産部門からもクレームがあり、それは曲面の多い砲塔は量産に馴染まないとの意見でした。
既に50基の砲塔が生産されておりましたが、ここは当然「もったいない」の気持ちが働いたのでしょう、50輛にだけポルシェ砲塔を載せ、あとはご存知のヘンシェル砲塔が正式な生産型になりました。
このため、砲塔以外はヘンシェル砲塔付きのタイガーⅡの初期生産型と変わらないものとなりました。
さて、キングタイガーの50輛だけがポルシェ砲塔となった経緯はここまでとして、キットの中身の紹介です。
車輌の図体の割にはパーツが少ないような気がしますが、その分装備品などが少ないのでしょうか?これは製作の過程で明らかにしていきたいと思います。
キャタピラですがこの頃のキットはまだ「ゴムキャタピラ」です。ですが、塗装や接着剤での接着が出来るものですので、加工がし易いものとなっております。
そしてこの時代のドイツ軍戦車としては標準となっていたツィンメリットコーティングも製作者側で再現するように指示されております(当然ながらコーティングを施さなくても出来上がりに全く問題ありません)。
面積が大きい分ツィンメリットコーティングの範囲が広くなるため、ごまかしが効かないかなと思いつつ、チャレンジしてみようと思います。
次回は製作記事になります。