こんにちは！タミヤ 1/35 ドイツ重戦車キングタイガー（ティーガーII）の製作記、前回に引き続きサーフェイサー（下地材）塗布の工程をご紹介します。
１．車体へのサーフェイサー塗布（足回りへの注意点）
塗装を効率的に進めるため、まずは車体と砲塔を分離します。
特にキングタイガーは、複雑に入り組んだ転輪（ホイール）構造が特徴です。そのため、奥まった部分にサーフェイサーの吹き残しが発生しやすくなります。あらゆる角度から丁寧に吹き付けを行い、塗料の食いつきに影響が出ないよう細心の注意を払いました。
上部の写真は、車体全体にサーフェイサーを吹き付け終えた状態です。作業自体はシンプルに聞こえますが、隅々までサーフェイサーをしっかりと乗せるのには、かなりの時間を要する工程です。
２．砲塔・予備履帯・シュルツェンの塗布
車体の吹き付けが完了したら、次は砲塔周りの作業に移ります。
- 予備履帯（合計8枚）：砲塔から取り外し、個別に裏表すべてにサーフェイサーを塗布しました。
- 砲塔本体：車体と同様に、吹き残しが無いよう全体にまんべんなく塗布します。特に、砲身先端の構造物（マズルブレーキ）の内部は見落としやすいので、しっかり確認しながら作業を進めました。
- シュルツェン（サイドスカート）：車体から外した状態で塗装できるため、効率的にサーフェイサーを吹くことができました。
３．サーフェイサーの役割とリアル感
下の写真が、すべてのパーツへのサーフェイサー塗布が完了した状態です。
サーフェイサーは、単に塗料の定着を良くするだけでなく、成形時の粗さや組み上げ時の修正漏れを発見するための重要な役割があります。もしこの段階で修正点が見つかれば、すぐに修正し、再度サーフェイサーを塗布して仕上がりをより完璧に近づけることができます。
また、全体にサーフェイサーを吹くと、素組み状態のプラスチック色が消え、一気にキットのリアル感が高まります。このモノトーンの状態も、戦車模型として見ごたえがあると感じています。
サーフェイサー吹きが完了したところで、今回の工程は一区切りとさせていただきます。
次回は、この状態から戦車の基本色であるダークイエローを乗せていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします！
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