バンダイから発売された固定骨格モデル「1/32 Imaginary Skeleton(イマジナリースケルトン) ティラノサウルス」。 まるで博物館の展示品のような精巧な造形で、恐竜好きにはたまらないキットですが、「そのまま組むだけじゃ物足りない」「どうやって塗装すればリアルな化石に見えるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際にこのキットを塗装・製作した過程をレビューします。 筆者がこだわった化石らしい質感の出し方や、使用した塗料、ウェザリングのポイントを写真付きで詳しく解説。 「これから作ってみたい」「よりリアルに仕上げたい」という方の参考になれば幸いです。
1/32 イマジナリースケルトン ティラノサウルスの特徴
骨格の躍動感と驚きのパーツ密度
今回ご紹介するのは、いつもとはちょっと違う趣向のプラモデルです。
バンダイから販売されている「1/32 Imaginary Skeleton ティラノサウルス(バンダイの公式サイトはこちら)」です。
説明書には「固定骨格プラモデル ティラノサウルス」と記載されています。

こちらは、爬虫類・恐竜研究家の富田京一氏が監修されています。
骨の一本一本まで緻密なディテールが施され、完成後のクオリティは非常に高く、見応えがあります。
恐竜好きのプラモデラーなら、ぜひとも手に取って組み立てていただきたいキットです。
製作は2024年に行いました。
【組立について】
説明書通りに進めれば問題なく組み立てられます。骨格同士の接合部には向きがあるので注意が必要ですが、説明書に注意書きがあるため、さほど難しくはありません。
ただし、パーツが細かいので、紛失しないように注意しながら組み立てる必要があります。

【塗装工程】
化石の質感を追求!今回の塗装コンセプトと使用道具
まずはクレオスサーフェーサー1000番を全体に吹き付けました。
サーフェーサーは、塗料の食いつきを良くするための下地剤です。1000番は粒子が細かく、滑らかな仕上がりになります。
今思えば、500番(粒子が粗い)を吹いて、全体的にザラザラした質感を出しても良かったかもしれません。

次に、マホガニーなどの濃いブラウン系で影の色を塗装し、その上からマホガニーとレッドブラウンを調色した明るいブラウンを吹き付けます。
最後にサンドイエローと黄土色を調色したものを、影の部分を残しつつ吹き付けました。

台座部分も同様に、サーフェーサー後に濃いブラウンと明るいブラウンで塗装しました。面積が大きかったので、エアブラシの吹付が大変でした(汗)。
後のウェザリング工程で、骨一本ごとに施されたゴツゴツとしたディテールに、エナメルブラックが程よく入り込んでくると思われます。
【塗装レシピまとめ(GSIクレオスMr.カラー使用)】
・下地処理:サーフェーサー1000番
・暗部:マホガニー
・明部:マホガニー50%+レッドブラウン50%
・最明部:サンドイエロー50%+黄土色50%
【ウェザリングについて】
ウォッシングで凹凸のディテールを強調、ドライブラシで化石特有の「枯れた質感」を出す
基本塗装が完了したら、エナメルブラックをキット全体に塗り込みます。濃いめのブラックのほうが、後工程のドライブラシなどが効果を発揮します。

ドライブラシは、明るいブラウン系から始め、ブラウンに明るいグレーなどを足して明度を上げていきます。
ドライブラシは、少し派手めに施した方がディテールが強調されます。
【ウェザリングレシピ(TAMIYAエナメル塗料)】
・ウエザリング:エナメルブラック
・ドライブラシ:レッドブラウン等

【ウェザリングマスターについて】
魔法のアイテム「ウェザリングマスター」
ドライブラシの工程で、タミヤのウェザリングマスターA(サンド、ライトサンド、マッド)を使用し、さらにディテールを強調しました。
付属のスポンジでキット全体に擦り付けることで、立体感が生まれます。台座にも同様に施しました。タミヤのウエザリングマスターのページはこちら

このキットの説明では、GSIクレオスのMr.ウェザリングライナーを使用したウェザリング方法が紹介されています。
未知のツールですが、次回作ではぜひ試してみたいと思います。

【キットの総評】
キット製作者としての感想
完成後気づいたのですが、このティラノサウルスは地に足をつけていません。これは、獲物に飛びかかる瞬間を再現したポーズとのこと。確かに、大きく口を開けて飛び上がる様は、まさに獲物に襲い掛かる瞬間です。

このシリーズでトリケラトプスも販売されているので、完成させて今回のティラノサウルスと組み合わせれば、襲う側と襲われる側を再現できて面白いだろうなと思いました。

このキットは、完成後に透明パーツを使って台座に固定します。透明パーツを動かすことで角度を調整できます。
また、足の付け根部分も若干動きますが、可動域はそれほど広くありません。骨格標本なので、ポーズを大きく変えることはできませんが、これは当然と言えるでしょう。

完成後の全長は約36cmと、かなり大きいです。飾る場所を選ぶかもしれません(笑)。
全体像を写真に収めるのも一苦労でした。

恐竜への想いと今後の展望
製作者の恐竜に対しての思い
私は子供の頃から恐竜が大好きで、映画「ジュラシックパーク」を見たときは大きな衝撃を受けました。
恐竜が生きているかのような描写、特にティラノサウルスの暴れっぷりは、本当に感動したのを覚えています。
映画公開から30年以上経った現在も恐竜研究は進んでおり、最新の研究ではティラノサウルスに羽毛があったとする復元図も出てきています。
半世紀前は恐竜といえば尻尾を引きずっている姿が主流だったことを考えると、感慨深いものがあります。
今回は骨格プラモデルに挑戦しましたが、今後は生きていた頃の姿を再現した恐竜モデルにも挑戦してみたいと思います。
以上で、バンダイ 1/32 Imaginary Skeleton ティラノサウルスの完成記事を終わりにします。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


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