TAMIYA ドイツ(1/35)タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車 製作記 ウェザリング

タミヤ(1/35) ドイツ戦車タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車 タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車

タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車製作 今回から汚しの表現に入ります。
このカリウスタイガーですが、この当時ドイツ軍戦車によく見られたダークグリーンやレッドブラウン等の2色迷彩が施されておりません。
何故にと思い私の師匠に聞いてみたところ、マリナーファの戦いがあった1944年7月、この戦場には草が生えておらず車体にダークイエロー以外の迷彩を施した場合かえって目立ってしまうとのことでした。
なるほどと思いましたが、この地域この季節にまだ緑が無かったということが北欧の寒さの厳しさとそこで繰り広げられた、ド・ソ両軍の過酷な戦いを感じさせます。

タミヤ(1/35) ドイツ戦車タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車
さてこういった理由から今回製作しているタイガーⅠはダークイエローの単色塗装となっております。
前述したように今回はかなり明るめの混色でダークイエローを作ったものですから現段階ではまだまだ綺麗すぎます。


ここからウェザリングの作業になります。
途中経過を写真に撮っておくことを失念しましたので言葉で説明いたしますあせあせ(飛び散る汗)
①TAMIYAエナメル塗料のレッドブラウンとフラットブラックを2対1位の割合で調色します。
  茶色が少し濃いぐらいです。
②足回りから先に塗りこんでいきます。足回りは濃いめが位でちょうど良いと思います。
③次に車体、砲塔とエッジ部やパネルライン等を中心に墨入れの要領で塗料を塗りこみます。
④車体、砲塔と上部にいくにつれ塗料は薄めにしていきます。
⑤墨入れした塗料をエナメル溶剤を含ませた筆で雨だれを表現するように下に下にと引きずります。
⑥足回りはあまり拭きとらないよう注意します。

タミヤ(1/35) ドイツ戦車タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車
ツィンメリットコーティングを再現した箇所にウェザリングを施すと刻みの部分に墨が溜まってしまい、汚らしくなってしまうという欠点がありますが、このままでは少し綺麗すぎるため今回はちょっと大胆めにしてみました。
次はデカール貼付です。
またまた途中経過の写真を撮っておりませんのでいきなり貼り終えた写真になりますが申し訳ございません。

タミヤ(1/35) ドイツ戦車タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車
カリウス少尉が搭乗したタイガーⅠは車体番号「217」です。そして車体前面に部隊マーク?と思わしき象さんマーク。
これらのデカールをツィンメリットコーティングに施すのはちょっと工夫が要ります。
詳しい方法は私のブログ内記事「タイガーⅡ」で同様の手順を踏んでおりますのでこちらを参考にしてください。

http://fanblogs.jp/neko1100/archive/57/0#BlogEntryExtend
次はドライブラシの工程です。
ドライブラシに使用するのはTAMIYAエナメル塗料のダークイエロー、バフ、デッキタンです。
まずは車体と砲塔にダークイエローをでドライブラシをします。
次にこのダークイエローを基本としてバフ、次にデッキタンと明るい色を足していきます。

タミヤ(1/35) ドイツ戦車タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車
足回りにはデッキタンとフラットアースを混色したものを使用し、色合いの違いを出します。
特にキャタピラには念入りにドライブラシを施します。
ドライブラシまで終了したら次はデカールを貼付した箇所を中心につや消しでトップコートをします。

この作業でウェザリングやドライブラシで使用したエナメル塗料のてかりを消すことができます。


次は車体最後の工程です。
キャタピラの地面と接する部分に鉄地の色を再現します。今回はクレオスのラッカー塗料「アイアン」を使用してみました。
この塗料を塗り乾燥した後、綿棒でこすると見事に金属光沢が再現されます。

タミヤ(1/35) ドイツ戦車タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車
これで一応車体の完成と相成りました。
次回からはこのキットのメインといえるカリウス少尉たちの人形3体の製作となります。