ドイツ軍 タイガーⅠ型 オットー・カリウス搭乗車 製作記事です。
今回から実際の製作に入っていきます。
このキットはオットー・カリウス搭乗車となっていますが、車輌そのものは先発のタイガーⅠ中期生産型と同様で、説明書も全く同じ内容です。
前回も同様のタイガーⅠを製作したので、全く同じ技法では芸がないと言われそうですので、今回は製作工程に若干の違いを持たせてみようと思います。
前回製作したときも説明しましたが、このタイガーⅠ型中期生産型が活躍した時期はドイツ軍車輌には「ツィンメリットコーティング」という吸着地雷避けのコーティングが施されています(キットの箱絵にもバッチリ書かれています)。
高い完成度を目指すのであればやはりこのツィンメリットコーティングの再現は必須かと思われますので、今回もこのコーティングを再現してみようと思います。
前回のコーティングの再現はTAMIYAから発売されている「ポリエステルパテ」と「ドイツ戦車コーティングブレードセット」を使用しました。
タミヤ(1/35) Ⅳ号戦車J型 製作記 組立偏 ツィンメリットコーティングその1
このコーティングブレードは再現方法としては至ってシンプルで非常に手軽なのですが、私の方法ですと、余計な部分にパテがついてほしくないために、マスキングテープで養生をします。
ですので仕上がりは綺麗にはなりますが、手間と時間がかかるといった欠点がありました。
あともう一つ、刻みの間隔が5mmと決められていますが、これは概ね感覚での作業となるため、正確さといった点ではちょっと難点があります。
そこで今回は違うツールを使用してツィンメリットコーティングの再現を試みてみようと思います。
使用するのは私のブログでは初登場の「ツィンメリットコーティングローラー&スタンプ5本セット」です。メーカーは戦車等の連結式履帯で知られているモデルカステンです。
まずはこの「ツィンメリットコーティングローラー」(以下コーティングローラー)を組み立てるところから入っていきます。
このコーティングローラーですが、まるでプラモデルのように(素材がプラスティックですので)パーツ毎に梱包されており、TYPE-A~TYPE-Bまでの5種類用意されております。
まずはそれぞれのTYPEを組み立てるところからがスタートです。
とりあえずTYPE-Eを組み立てます。組立と言っても至って簡単です。TYPEにつき3~4個のパーツで構成されます。
パーツをランナーから切り取り、商品の裏面に書いてある説明のとおり組み立てます。組立には一応接着剤も使用しました(写真は現物の大きさが分かるようにデザインナイフを並べてあります)。
TYPEはそれぞれ大きさや形状が違います。ローラーのものとスタンプのものに分かれますが、これらをコーティングを施したい場所に使い分けていきます。
例えばTYPE-Aはスタンプ式でローラーのかけられない入り組んだ場所に使用。TYPE-Bは標準的なコーティングの場所、広くローラーがかけられる面など、その他TYPEは使用方法は同様ですが、コーティングの刻みの大きさが違う箇所に使用します。
※詳しい使用方法はモデルカステンのHPを参照してください。
上の写真はTYPE-A~TAYPE-Eまでを組み立てた状態です。持ち手の部分にそれぞれのタイプ名を書いておきました。
ちなみに今から製作しようとしているタイガーⅠ型は砲塔部分と車体部分でコーティングの刻みの細かさが違います。
車体については刻み幅が狭い、TAMIYAのコーティングブレードでは0.5mm。
砲塔については刻み幅が広い、TAMIYAのコーティングブレードでは0.7mm。
上記のような使い分けをしましたので、コーティングローラーについてもそれぞれのTAYPEを使い分ける必要があります。
具体的には
TAYPE-E(ローラー) → 砲塔
TAYPE-B(ローラー) → 車体
といった使い分けをする必要があります。
今回はここまでです。
次回は準備したコーティングローラーを使用してツィンメリットコーティングを再現する方法です。